タキミカさん
最近時々テレビ等に登場する「タキミカ」さん。
本名は瀧島未香さん。
1931年(昭和6年)1月15日生まれの90歳の現役最高齢のフィットネスインストラクターです。
タキミカさんを見ていると何かとても勇気や希望が湧いてくる気がします。
タキミカさんがフィットネスに出会ったのは65歳の時、79歳からパーソナルインストラクターについて体幹を鍛え、フィットネスインストラクターになったのは、何と!87歳になってからだそうです。
90歳になってもこれほどまでに元気でいらっしゃるのは、やはり食事と運動だそうです。
朝はウォーキングを4キロ、ジョギングを3キロ。
これが毎朝の日課で、雨でも降らない限りは毎朝必ず行なうんだとか。
好んで食べるものは、朝は焼き魚に納豆、卵、お豆腐、キムチにぬか漬け。
昼食は軽め。
夜はワイン。そして白菜、キノコ、ジャガイモ、ニンジン、コンニャク、鶏肉などを入れた野菜スープ。特に旬の野菜がお好きだそうです。
この食事内容を見て思うのが、やはりAGE(終末糖化産物)の少ないものばかりだということです。
ちなみにタキミカさんは65歳までは専業主婦で、家事全般をこなすとゴロゴロしたり間食したりしていて、ご主人に「太ったね」と言われたことからフィットネス人生がスタートしたとのことです。
65歳がスタート地点だなんて、人生はいつでも変えられるということを私たちに教えてくださっていると思いますね。
老化を加速させるAGEって?
血管、骨、内臓、筋肉、肌、毛髪など、私たちの体の多くはたんぱく質から構成されているのですが、AGEと呼ばれる悪玉物質によって私たちの身体の中のたんぱく質を攻撃し劣化させ、老化を促進させてしまうという働きがあるそうです。
AGEとは「Advanced Glycation End Products」の略で、日本語に訳すと「終末糖化産物」という言葉になるんだとか.....。
なんかちょっと恐ろしい感じがしますね。
AGEは以下のような食事に多く含まれているそうです。
・加工肉(フランクフルト、ベーコン、ローストビーフなど)
・チーズ・バター
・清涼飲料水(ジュース類)
・スナック類(ポテトチップスやその他菓子類)
この中でも特に加工肉類には多く含まれているそうで、できるだけこれらは避けたほうがよいとのことです。
私は加工肉を食べる習慣はあまりありませんが、ポテトチップスがAGEを多く含んでいるというところはちょっとショックです。
AGEが体内に蓄積されるのを防ぐためには、食物繊維が豊富な野菜やキノコ類、たんぱく質を含む肉・魚類を食べること。また焼く、炒める、揚げることはAGEを多く発生させる為、調理する場合はできるだけ茹でる、蒸すといったほうが良いとのことです。
現代の食生活に慣れてしまっていると、全てを変えるのはなかなか難しそうですが、少しでも取り入れていけるといいですね。
運動ってどれくらいしたらいいの?
健康であることやアンチエイジングにとって運動は必ず必要とされていますが、じゃあどれくらいしたらいいの?って思いますよね。
WHOは2020年11月25日に発表された新たなガイドラインについて調べてみました。「身体活動および座位行動に関するガイドライン(WHO Guidelines on physical activity and sedentary behaviour)」について調べてみました。
このガイドラインでは、すべての人が年齢や能力を問わずアクティブになることは可能であること、そしてどんな小さなことでもすべての行動がアクティブになるために役に立つことを強調しています。
具体的には、一般的な成人は1週間で150分~300分の中強度の有酸素運動(もしくは75分~150分の高強度の有酸素運動)を行うことを奨めており、青少年は平均して1日に60分以上の運動実施を推奨しています。
中強度、高強度というのがいったいどれくらいのレベルをいうのか調べてみたところ、
・中強度:少し息は上がるが会話はできる程度。早歩き、筋トレ、水中ウォーキング、軽いラケットスポーツなど
・高強度:息が上がり会話はできないレベル。ジョギング、水泳、クロスカントリーなど
とのことでした。
結構ハードルが高い感じがしますね。
ちなみにこのガイドラインを満たす運動をしていない人は成人では4人に1人。青少年では5人に4人もいるそうです。
<書籍>アンチエイジングの鍵をにぎる レスベラトロールの真実
「アンチエイジングの鍵をにぎる レスベラトロールの真実」は坪田一男氏、澤登雅一氏によって書かれた書籍です。
坪田一男氏は医学博士で慶應義塾大学名誉教授。澤登雅一氏は現在三番町ごきげんクリニック院長で、その他様々な経歴をお持ちの方です。
お二人とも抗加齢医学の専門家です。
・サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子、若返り遺伝子ともいわれる
・カロリー制限によってサーチュイン遺伝子が活性化する
・カロリーを摂り過ぎて太るということは、それだけで病気になりやすく細胞にダメージを与えて寿命を縮める
・サーチュイン遺伝子のスイッチをオンにする物質がある。その代表的なものがレスベラトロールである
・レスベラトロールにはがん細胞を自殺させる働きもある
・見た目が若い人は長生きする
・赤ワインにはレスベラトロールが含まれているが、サプリメントで高濃度のレスベラトロールを一度にたくさん摂取できる。
・トランスレスベラトロールは紫外線や熱に強く安定した性質を持っている
・シスレスベラトロールは熱や紫外線などによって不安定な状態になっており参加しやすい
・アンチメタボ効果を期待するなら1日当たり150㎎程度、健康の維持・増進、生活習慣病やがんの予防なら、1日当たり25~50㎎程度が良い。
ちなみに私が摂取しているのは、アメリカのNow社のもので一粒200㎎のトランスレスベラトロールです。
5年後、10年後どんな効果が現れているかと考えるとワクワクします。
レスベラトロールって何?
レスベラトロールって聞いたことありますか?
抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。
抗酸化や認知症の予防など、赤ワインが身体に良いと聞いたことのある方は少なくないと思いますが、その中に含まれるポリフェノールのひとつが、このレスベラトロールです。
カロリー制限をすると活性化する長寿遺伝子SIRT1がありますが、レスベラトロールはこの遺伝子のスイッチをオンにする働きがあると言われています。
以前このブログでご紹介させていただいたベストセラー「LIFE SPAN(ライフスパン)老いなき世界」でも、摂るべき成分としてご紹介されています。
レスベラトロールは赤ワインに豊富に含まれているとされていますが、実際の含有量としては、赤ワイン1リットルあたり1~10mgと言われています。
またワインはお酒である為、また1リットルあたり1~10mgの含有量ということもあって、サプリメントで摂取されていることが多いのが実情です。
レスベラトローは2種類あります。
ひとつはトランス型、もうひとつはシス型です。
多く論文で使用されているレスベラトロールは、トランスレスベラトロールによる研究の為、トランス型であることが重要です。ほとんどのサプリメントはトランス型であることがほとんどのようですが、ご購入される際にはご確認されることをお勧めいたします。
サプリメントとしてレスベラトロールを購入される場合は、アメリカのサイトで購入されることをお勧めします。
レスベラトロールの含有量が多いことと、価格が安いことが理由です。
老化って治療可能な病気!?
突然ですが、「老化は病気のひとつであり治療することができる」と聞いたら皆さんはどう思いますか?
ただ単に長生きしたいかどうかは別にして、「老化は防げる」と聞いたらとても多くの
方が興味を持たれるのではないでしょうか。
私もそんなことに強く興味を感じる者の一人です。
ハーバード大学大学院教授として遺伝学を研究されているデビッド・A・シンクレア氏は、2020年発表のベストセラーである彼の著書「LIFE SPAN(ライフスパン)老いなき世界」で、「老化は病気。そしてそれは治療可能」と謳っています。
我が国日本は男性も女性も世界有数の長寿命国で、人生100年ともいわれるようになってきていますが、それと同時に実際には病に侵されベッドの上での人生が長くなっていることが問題になっているのは多くの方がご存じなところと思います。
本書は2640円、592ページもあり、理解することが難しいところもあって少々読破するにはハードルが高く思いましたが、皆さんに是非お薦めしたい一冊です。
病気に苦しめられながら不自由な体を抱え、長くつらい晩年を過ごすのではなく、若く健康でいられる時期を長くできたらと思う方には必読の書では無いかと思います。